型式MC系のワゴンRのブロアモーター(ヒーターモーターともいう)を交換しました。
簡単に終わる作業かと思いきや、意外に手こずってしまったのでシェアします。
手こずる個所を画像付きで説明していますので作業前に参考にしてみてください。
ワゴンRのブロアモーター交換は簡単な作業か?
ワゴンR(型式MC系)のヒーターを最強レベルの風量にすると異音がするというので、点検したらブロアモーターが故障しているようでした。
まず間違いなくブロアモーターからでしょう。外して点検してから注文となると時間と手間がかかるので最初からブロアモーターを注文です(^-^)
さて、ワゴンRのブロアモーター交換作業は簡単かどうかですが、意外に時間がかかりますよ?時間にして1時間~1時間半くらいかな。
慣れれば1時間かからないくらいで終わるでしょう。
助手席の足元付近にブロアモーターがあると思ってみたら、「ない!!!」
まさか運転席側から???(;・∀・)
と思ったら、そのまさかでした。
運転席の足元から真ん中上のパシャリ!ちょっと暗くて確認しづらいですが赤丸のところにブロアモーターが鎮座しています。
ピンクと若草色の配線がつながっている部分です。
うわーやりづらそうだわ(-_-;)
これはすんなり30分くらいでは終わらない作業です。
だってまず足踏み式のサイドブレーキレバーをごっそりと外さないとだめですからね。
ゴロンと床に転がっているのが外したサイドブレーキです。外したといってもワイヤーはつながった状態でずらして横に置いているだけです。
ワゴンRのサイドブレーキ外すときのナットがキツイ
ワゴンRの足踏み式サイドブレーキレバーはM12のナット上二つ、下二つ合わせて4つで止まっています(上の画像の左上にあるのがナット)
これがボディ塗装したボルトに固定されているので、意外にきついです。
下のナットはラチェットに延長バーを付ければ簡単に外せますが、上の2つのナットは隙間が10cmほどしかないので作業しづらいです。
おまけに運転席フロアにあおむけに寝て上を覗いて腕を上に伸ばしている体制でナットを緩めるので、体の硬い人には苦痛でしょう。おまけに狭い隙間に手を突っ込んでいますからね。
ミニラチェットがあればかなり作業が楽になります。
上のボルトのネジ山に潤滑剤を吹き付けたいが、狭いし上に向けて噴射は厳しいのでシリコングリスを指先に付けてネジ山に塗り込むとだいぶ作業が楽になります。
これがそのナットですが、シリコングリスを付けるとちょっと緩ませることができれば、あとは工具なしで素手で回すことができるので試してみてください。
ネットではこの上のナットを外すのに一番時間がかかると発言している人もいるように、グリスを付けないと最後までナットが硬く緩みません。
ワゴンRのブロアモーター取付ビスは特殊工具必要なのか?
トルクスといって星形の頭をしているので、普通のプラスドライバーでは回りません。トルクスの工具があればしっかりと頭に食いつきますが、無ければマイナスドライバーでも外すことはできます。
ただトルクスのようにしっかりと食いつかないので、頭が舐めないようにしっかりと力を加えながら外しましょう。
あの狭い隙間でビス頭がナメったら最悪ですよ。余計に時間がかかりますから。
で、ビスを外したらブロアモーターを脱着するわけですが、ここからがちょっと大変。
僕はこのブロアモーター脱着が一番時間がかかりました。
ブロアモーターは回転させながら脱着する?
ブロアモーターは時計回り(締め付け方向)に1㎝ほど回転させて外します。
右側が外したブロアモーターです。左が新品。
丸々一周にロックする凸部があって、ブロアモーターが入る部分にはまるわけです。
これがキツイ。
ちょっと見えづらいのでアップで撮ってみました。
これね。
この部分が引っかかっているので解除できる位置まで時計回りにブロアモーターごと回転さなければならないです(+_+)
これがなかなか回しづらいし、回らなかったです。
掴むところが画像の指で持っている部分しかなくて、そこを掴んで回すんです。
しっかりとロックされているのでこれが一番時間がかかりましたね。
潤滑剤を吹き付ける隙間もないし、大変だったけど、このロック位置が固定されているのでビスを取付るときは楽でした。ビス穴がずれないので。
ワゴンRのブロアモーター交換は意外に難しかったということで、工賃はどのくらいなんかと思ったら1万弱でした。
なるほど、やっぱりそれくらいかかる作業なんだと納得です。
まとめ
- サイドブレーキレバーを外さないとダメ
- ナットにはグリスを塗ると緩ませやすい
- 助手席下にブロアモーター付けてください、スズキさん
30分くらいで終わると思って、来社させ、お客さんを待たせると大変なことになりますよ。
早くて1時間弱はかかります。
焦るとトルクスビスで舐める可能性もあるのでお客さんには1時間はかかることを告げましょう。
そういえば、昔スズキのエブリーのブロアモーターをお客さんを待たせて作業したことがあるけど、あまりにも大変な作業だったので途中で帰ってもらいました。
マニュアル車だったのでクラッチペダルが邪魔でブロアモーターが出てこないんですよね?やったことがある人だったら「うんうん」うなずいてくれると思いますけど。
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