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ワゴンR(スズキ)のロアアーム交換でボルト固着で外れない時の対処法

ワゴンRのロアアーム交換しようとして苦労した経験がある人多いのではないでしょうか?

 

「ロアアーム交換で何で苦労するのか?…」

 

それはロアアームを固定しているボルトが固着して抜けない状態になることが多いからです。この固着の症状結構多いです。そして慣れていないと時間がかかりますよ。

 

いろいろな技を駆使して何台もワゴンRのロアアーム交換してきましたが、最短で作業する方法をまとめました。

 

あれこれ考えるよりこの方法が一番作業効率良いです。
ロアアーム交換する前に一読してもらいたいです。

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ワゴンRのロアアーム交換でボルト固着でとれない!

ワゴンRのロアアーム交換するときに苦労するのがメンバーに固定する部分のボルトが抜けないことです。

 

ロアアームを固定しているボルトは主に3か所ありますが、固着するボルトはだいたい下から固定する太いボルトです。

 

メンバーとロアアームを固定するボルトの位置はこの部分です。

 

 

分かります?ロアアームの一番後ろで下から上についている箇所です。

 

ワゴンRに限らずスズキ車であれば平成14年(2002年)以降はだいたいこの形式のロアアームが付いています。アルト、エブリー、MRワゴン、スティングレーなどの車種にも同じようなロアアームが使われています。平成31年式のスズキ・スペーシアにも同じようなロアアームが付いています。

 

「スズキはまだこのロアアーム使うんだ!!!!」ってびっくりしました( ゚Д゚)

 

こんなに固着する事例が多いのに改善対策品とかいまだに出ていないというのがちょっと信じられません。

 

で、さっきの画像の部分のボルトがカラーの中で錆びて固着して抜けないのでロアアームが外せなくなるわけですが、このボルトをどうやって外すのかですよね?

 

考えられるのはこの3つ。

 

  • 火であぶる
  • CRCなどの潤滑剤を使う
  • ボルトを切断する

 

これ全部、僕はやってみました(*´з`)

 

火であぶる

バーナーやアセチレン酸素(溶接機)を使い、強力な火力でボルトやブッシュカラーをあぶり、熱くしてボルトを緩ます作戦です。

 

この方法を最初にやってみましたが、まず匂いと煙がすごい出ます。ゴムブッシュが焼けるので、ものすごい匂いがでるし、一度火が付いたらなかなか消えないので消化準備も必要です。

 

近くにはエンジンも燃料パイプもあるので慎重に作業しないと危険です。

危険の割に時間がかかりますね。

 

それにボルトを真っ赤にあぶりすぎると、ボルトの頭が柔らかくなりナメそうになるので注意です。

 

CRCなどの潤滑剤を使う

潤滑材をスプレーしてあらゆる隙間に液剤を浸透させて、カラーとボルトの固着をとく方法です。

 

この対策もやってみたことがありますが、いや~時間がかかります。

 

潤滑剤を隙間にスプレーしてボルトを回したり戻したり、カラーをタガネとハンマーで叩いて刺激を入れたりして固着を解くのですが、時間がかかりますし、終わらない確率も高いです。結局最後は切断になります…(=_=)

 

潤滑剤でボルトが緩んだら超ラッキーですが、めったにそんなことないです。

 

ボルトを切断する

固着しているボルトを緩ますことを考えないで、もう切断しちゃうのです。
切断するのはサンダーやベルトサンダーがあれば作業は楽です。

 

ボルトを切断してロアアーム交換するのが一番早いです。

 

初めて切断した時は1時間半くらいかかりましたが、慣れれば1時間かからないでロアアーム交換できますよ。

 

今ではロアアーム交換作業となれば、ロアアームと一緒にボルト類もすべて注文してから作業します。もう切断する気満々です♪その方が早いし楽だから。

 

ということで早速ロアアーム交換作業していきます。

 

ワゴンRのロアアーム交換作業

 

新品のロアアームと切断するボルトとワッシャー(丸で囲んだ部品)、横から入れるボルトもついでに注文しておきます。このボルト新品でも200円とか安いのでついでに交換した方がいいでしょう。

 

ネジ山が錆びてナメる可能性もありますからね。その方が作業が早いです。同時交換だと思った方がいいですね。

 

で、なんでボルトが錆びて固着するのかというと…

 

 

ロアアームのこのゴムブッシュの金属のカラーにボルトが入るわけですが、隙間がほとんどない状態になります。遊びがない状態なのでこれでは距離数走ると中が錆びてくるでしょうね。

 

組付けるときには忘れずにボルトとカラーに中にグリスをたっぷりと入れた方がいいです。今後またボルトを緩ますことがあるかどうかは別として(^-^)

 

 

ちなみに横から入るボルトも御覧のように隙間がないくらいにピッタリと入ります。

こちらのボルトが固着して取れなくなることも稀にあります。

 

さて、ワゴンRの後ろのボルトを横から見てみましょう。

 

 

こんな感じでメンバーの下からロアアームのカラーを貫通して上のメンバーに固定されています。ボルトの先が上に出ていて錆びているのが分かりますよね?ネジ山が露出しているので確実に錆びてしまうんです。これがよくない(;・∀・)

 

仮にカラーに固着してなくてボルトが回るとしてもネジ山が錆びているので、しっかりとCRCやルーセンなどの潤滑剤をスプレーしてやらないとネジ山がナメり、組付けるときも大変です。

ボルトの先がナット締め付けされているように見えますが、ナットはメンバーに溶接付けされているので取れません。ナットを取ればボルトが取れるように感じますが無理。ボルトを下に回しながら抜かないとだめですよ。

 

 

まずロアアームの他のボルトを外します。ロアアームを切断するのでスタビライザーバーを何か所か外してズラします。

 

 

ロアアームをなるべく短くサンダーでカットします(バツの印部分)

眼に金属の破片が飛んでくるので防護メガネは必須ですよ。危ないですからね!

 

そして、下から入るボルトをベルトサンダーでメンバーのギリギリまで切断します。

 

ここまでは意外に順調に進むはずです。問題はここから。

 

 

メンバーの隙間からサンダーを入れて、なるべくボルトの先が残るように切断します。

 

ボルトの先を残す理由は切断した後にボルトを「バイスグリップ」や「プライヤー」で掴んで抜く方向に回す作業があるからです。ボルトの先が短いと掴めませんので注意!

 

 

サンダーが奥まで入りきれないのでボルトが一発で切断できません。カットしたロアアームをハンマーではたいて回転させて違う角度からボルトを切断を繰り返します。

 

このためにロアアームをなるべく短くカットするのです。長いとメンバーの中で回転できなくてボルト切断に時間がかかりますよ。

 

こんな状態でもまだカラーとボルトが固着して一緒に回るんですよね…たいしたものです(*´з`)

 

で、サンダーで切断しているとボルトがよほど熱くなるのでしょうね、上に出ているネジ山から熱くて煙が出てきます。そして切断したロアアームを回転させるとボルトも一緒に回るほど緩くなるんです。同時に火であぶっている状態で一石二鳥です。

 

 

ボルト切断完了。

ここまでくるとバイスグリップで掴まなくても手で緩ますことができます。

 

 

固着していたカラーも手でとれます。

やっとボルトの先が出てきましたね。もし手でもボルトが緩まないときはこの部分をバイスグリップなどで掴んでボルトを回します。

 

 

切断したロアアームの先です。

見てください!このカラーとボルトの隙間。ガッツリと固着しているのが分かります。これではボルトが外れるわけないですよね(-_-メ)

 

スズキさん!何とか改良してください。

 

ちなみに点線のようにカットしてロアアームを回転させて外そうとするよりもボルトを切断した方が圧倒的に早いので無駄なことはしない方がいいです。試してみたので間違いないです。

 

 

無事ロアアーム交換終了です。

 

 

外したロアアームと新品のロアアームです。

こうやって見てみると外したロアアームが若干曲がっていますね?縁石とかどこかに下回りをぶつけてボールジョイントにガタつきがでたのかな??

 

とりあえずロアアーム交換完了です。

作業に取り掛かってから慣れれば1時間で終わります。

 

この切断方法を極めるまでいろいろ試行錯誤しました。火であぶったりね。

 

でも切断するのが圧倒的に速いです。

ロアアーム交換となったら、一緒にボルトも注文して全部そろった段階でリフトアップして作業しましょう。

 

10万キロ走破したスズキ車のロアアームのボルトは80%の確率で固着しています。

 

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DIYで自分でジャッキアップしてロアアーム交換できない?

 

止めた方がいいです。

 

ジャッキアップしてボルトが回れば何とか交換できるかもしれませんが、結構な力を入れないと回らないので小さいジャッキだけだと危ないです。

 

馬(ガレージジャッキ)、ガレージスタンドとも言いますが、ジャッキのほかにも車が倒れないようにしっかりと固定して作業しましょう。

 

ボルトが回らないことを確認したらDIYでは確実に無理な作業になるので整備工場やディーラーに依頼しましょう。工賃かかってもいいのでこの作業は任せた方がいいですよ。

 

ワゴンRのロアアーム交換の工賃はどのくらい?

片側ロアアームAssy一式(ボルト代含む)約9,000円

 

ロアアーム交換工賃 約15,000円

 

合計 約24,000円前後

 

足回りを交換するとサイドスリップの調整も必要になる時があります。トーインが狂ってくるんですよね。

 

トーインが狂った状態だとタイヤの偏摩耗の原因にもなるのでロアアーム交換したら、サイドスリップの点検もお願いするといいでしょう。

 

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サイドスリップ調整料 3,000円前後
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サイドスリップ調整をするとハンドルがまっすぐになります。そのように調整しますからね。

まとめ

  • スズキのロアアーム交換でボルト固着で外れないケースが多い
  • 10万キロ走行以上だと80%の確率で固着の可能性大
  • ボルト固着したら切断するのが一番おすすめ
  • DIYよりも工場に依頼するのが安全
  • ロアアーム交換工賃は片側15,000円前後かかる
  • できればサイドスリップ調整もしたほうがいいよ

 

ワゴンRのロアアーム交換する場合ってだいたいが、ボールジョイントにガタつきがでてゴトゴト異音が鳴り出したり、直さないと車検が通らなかったりする場合です。

 

こんなにロアアーム交換する状況が増えているのに、いまだにあの形式のロアアームだということに疑問がわきますね。ちょっとマジに何とかしてもらいたいですけどね、スズキさんには。

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