マニュアルトランスミッション車(MT車)であれば、自分の思い通りにエンジン回転数やギア段を選択して車を操ることができますよね。
この記事を読まれている方はMT車で、もっと上手にもっとスムーズに操ってみたいと思っている方だと思います。
ブリッピングとは能動的にドライバーが自らエンジン回転数を操ることでスムーズな走行を手に入れるテクニックです。
今回はシフトダウンをよりスムーズにしたい!カッコ良く出来るようになりたい!と思っている方に向けてシフトダウンのテクニックの一つ「ブリッピング」について解説します!
ブリッピングとは
基本的にはMT車で低速側のギア(例えば4速→3速)にシフトダウンする際に、クラッチを切った状態で意図的にアクセルペダルを瞬間的に踏み込んで低速側ギアの回転数までエンジン回転数を上昇させる行為のことを指します。
アクセルペダルを瞬間的に踏み込むことを「アクセルを煽る」と表現します。
ブリッピングは自動車教習所では習わない行為ですし、勝手にできるものではありません。
また、ブリッピングしなくても問題なくシフトダウンはできます。
ブリッピングをする人はどのようなときにどんな理由でしているのかと言いますと、
- シフトダウン時の「ガックン!」というシフトショックを出さずスムーズに操ることで、自分や同乗者にストレスフリーな気持ちのいいドライブを提供したい
- 急激なエンジンブレーキによるシフトロックを防止したい
- 走行リズムを作ってカッコ良く操作し走行したい
- 交差点を曲がるときやワインディングのカーブの進入~脱出までをリズム良く走り抜けることで走行リズムが保てる
シフトロックとは、シフトダウン時の強制的な減速によってリアタタイヤがロックしたまま走行する状態。
コントロールが出来ないため極めて危険な状態である。
という理由がほとんどだと思います。
要するに、教習所で習う運転テクニックはすべて受動的なもの(カーブに差し掛かったから減速して、減速したらシフトダウンする)に対して、ブリッピングとは能動的にドライバーが自らシフトダウン時にエンジン回転数を操ることで、スムーズ且つリズミカルな走行を手に入れるためのテクニックです。
そして、よりアグレッシブにブリッピングとシフトダウンを行い、無駄のないドライビングを手に入れるテクニックが「ブリッピングシフトダウン」です。
ブリッピングシフトダウンのやり方
ブリッピングとシフトダウンを、ほんのわずかな時間差(ほぼ同時)で行います。
時速80km、ギア4速3000rpm → ギア3速4500rpmにシフトダウンするシーンでご説明します。
4速で走行中はアクセル開度(アクセルペダルを踏み込む量)はほんのわずかで、おそらくアクセル全開を10とすると1/8ほどでしょう。
まずその状態でアクセルは煽らずにクラッチを切り、ギアだけを3速に下げてみてください。
エンジン回転数が3000rpmから4500rpmまで、1500rpmだけ上昇したとします。
この1500rpm上昇をクラッチを切っている状態でアクセルペダルの瞬間的な踏み込みで作り出すことができればゴールです。
煽る量(アクセルを踏み込む量)はそのときの回転数やギア段によるので一概ではないですが、おおよそアクセル1/3回転~1/2回転くらいのイメージです。
多く踏み込み過ぎると回転数が上がりすぎるのでクラッチを繋いだときに若干加速してしまい、うまく行きません。
最初はなかなかうまく行きませんが、直線路などの安全な場所で何度も練習することで感覚が掴め、そのうち誰でも出来るようになると思います。
ブリッピングのメリットデメリット
メリットは上で解説したようなスムーズでリズミカルで無駄のない操作をすることによる気持ちの良さと、トランスミッションの保護があります。
トランスミッションの各ギアとギアの間にはシンクロメッシュと呼ばれるギアチェンジをスムーズにする役割を持った歯車のようなものが介在しており、回転数を合わせてからギアを繋ぐことでシンクロメッシュの摩耗や破損を防止することになります。
シンクロメッシュが摩耗したり破損するとトランスミッションの全分解が必要になるため莫大な修理費が掛かってしまします。
逆にデメリットとしては、アクセルペダルを踏むということは燃料を消費することになるので燃費の悪化があります。
夜間や早朝であれば、近隣住民への騒音も問題となるでしょう。
まとめ
ブリッピングとは能動的にドライバーが自らシフトダウン時にエンジン回転数を操ることで、スムーズ且つリズミカルな走行を手に入れるためのテクニックです。
やり方はシフトダウンしたいギアのエンジン回転数を目指して、クラッチを切っている間にアクセルを煽って(アクセルペダルを1/3~1/2まで瞬間的に踏み込むことで)回転数を上昇させます。
ブリッピングのメリットはスムーズでリズミカルで無駄のない操作をすることによる気持ちの良さとトランスミッションの保護、デメリットは燃費の悪化、近隣への騒音です。
わたしもRX-7(FD3S)を所有していたときは必要不可欠なテクニックで、街中でもついついやってしまうほど癖がついていました。
考えずに体が勝手に動くようになれば完成です。
ぜひ他人に迷惑をかけずにカッコ良いドライビングを手に入れてください!
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