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タイミングベルト切れる確率は?もし切れた時の修理代はどのくらい?

タイミングベルト付きの車種ってチェーンの車が増えてきたので、近年はあまり見かけなくなりました。ただ中古車市場など、まだまだタイミングベルト付き車種で回ってますよね。

 

そこのあなた!
タイミングベルト付き車種で交換時期が近づいてきて、交換しようかどうしようか迷っていませんか?

 

今回はタイミングベルが切れる確率や切れた後どうなるのか説明しています。
整備士としての独自見解です。

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タイミングベルト切れる確率はどのくらいか。

自分の車の走行距離数が8万キロ近くなってくると、車検時に「タイミングベルトの交換」をすすめられると思います。

 

”タイミングベルトは10年10万キロまでに交換要”

 

メーカーでもこのように推奨していますよね。

新車から10年経過、もしくは10万キロ近くなったらタイミングベルトは交換した方がいいです。

わたし、くる蔵の考えは「10年10万キロじゃなく、その前の8年8万キロ」超えた時に交換をすすめますね。

 

この考え方はこちらの記事にも書きましたので、時間のある時にでも読んでみてください。

 

 

さて、そもそもタイミングベルトって切れるのか?という素朴な疑問ですが、即答します。

 

「切れます、簡単に切れます」

 

タイミングベルトってただのゴムじゃなくてゴムの中に金属の繊維が入った特殊ゴムでできています。だけど、エンジンの上と下の部分を動かす微妙なタイミングを「そのゴム」にのみ託しているので、切れるときは切れます。

 

ちなみにタイミングベルトが切れた写真もパチリと撮りましたので参考までに載せておきます。

 

 

左が切れたベルト、右が新品のベルトです。

いくら金属繊維の特殊ゴムだからといって、こんな薄っぺらいベルトですからね。
そりゃー切れますよ。

 

で、タイミングベルトの切れる確率ですが

8万キロ~10万キロ走行の車・・1%

10万キロ以上走行の車・・10%

15万キロ以上無交換の車・・90%

 

ザックリですが、こんな感じに思っています。ただこの確率も車のメンテナンス状況によって変わってきます。

 

例えば、「オイル交換をまめにやっていない」、「クーラント(冷却水)を交換した記憶がない」…となると、タイミングベルトへの負荷もかかってくるので切れる確率が高くなります。

 

どういうことかというと、オイル交換をまめにしていないと、カムシャフトやクランクシャフトなどエンジン内の金属部分の動きが鈍くなります。エンジンオイルは金属部分の間に浸透して金属摩耗を防ぐ役目をしています。

 

分かりやすく言うと、人間の血液と同じです。

 

人間も血液がどろどろになると、血の巡りが悪くなって動脈硬化、脳梗塞など重い病気になる確率が高くなります。それと同じです。

 

クーラントはエンジン内部をくまなく循環して冷やしています。クーラントもできれば2年に一回(車検ごと)に交換するのが理想的です。

 

 

この画像はエンジン上部(シリンダーヘッド)を脱着した状態です。

 

エンジン下部のシリンダーブロックを上から撮った画像です。丸い筒状の中にピストンがあり、シリンダー内を上がったり下がったりを繰り返します。

 

クーラントは「ウォータージャケット」と呼ばれるエンジン内に多数掘られている溝を循環してエンジンを冷やしています。

 

また、いくら走行距離が3万キロでも新車から8年経過しているのであれば、私は交換をすすめます。ゴムは経年劣化で硬くなり切れやすくなってきます。

 

家にある輪ゴムをイメージしてみてください。あなたの家でも冷蔵庫の横に輪ゴムを大量に保管していませんか?

古い輪ゴムは硬くなり、カピカピに切れそうになっていませんか?

 

タイミングベルトも同じことです。

 

タイミングベルトが切れたら修理代はこのくらいかかる。

タイミングベルト交換はそれなりに部品代と工賃を合わせて、軽自動車でも安くて3万円はかかります。普通車であれば6万円前後かかるでしょう。

 

ただ、このタイミングベルト交換の工賃を渋ってそのまま乗り続けると、タイミング切れの確率が高まります。

 

くる蔵はタイミングベルトが切れた車を何十台も見てきました。

何十台も修理したし、直さないでそのまま廃車にしたケースも知っています。

 

何で修理しないで廃車にする人がいるのかといえば、修理代が莫大にかかるからです。

 

先ほども説明したように、タイミングベルトはエンジンの上と下の動きを制御している部品です。

 

タイミングベルトが切れれば、エンジンの上部(シリンダーヘッド)とエンジンの下部(シリンダーブロック)の部品がぶつかり壊れます。

 

ザックリいうと、下部のピストンと上部のバルブがぶつかり、バルブが曲がります。
バルブが曲がるとエンジンが止まるし、それ以降はエンジンがかかりません。

 

 

これがタイミングベルトが切れて、エンジン内部のバルブが曲がった画像です。
右が新品、左が曲がったバルブ。綺麗に?曲がっているでしょう?

 

こうなるとエンジンがかかりません。そして、エンジンを復活させるにはエンジン上部(シリンダーヘッド)を脱着してバルブ全部を交換する作業になります。

 

 

こんな感じで大手術ですよね(;´・ω・)

 

確かこの車はホンダのシビックだったような気がします。
修理時間はかかりっきりでエンジンがかかるまでに二日ほど時間かかりました。
修理代金は部品代込みで15万円ほどだと記憶しています。

 

車検を2か月前に取ったばかりなのでしょうがなく、修理した感じです。

 

車検のときにはタイミングベルト交換時期なので交換をすすめたけど、「切れたら廃車にするから」ということでそのまま引き渡し。

その2か月後に「走行中に急にエンジン止まった」と連絡が来たのでした(-_-;)

 

「だから交換した方がいいと言ったのに」

 

ちなみに部品は、「ヘッドガスケット」「バルブ」「タイミングベルト類一式」「アイドラベアリング」「テンショナー」、ついでに「ウォーターポンプ」「ヘッドカバーパッキン」「スパークプラグ」も交換しました。

 

 

ウォーターポンプはクーラント(冷却水)をエンジン全体に循環させる部品です。

 

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タイミングベルトが切れても大丈夫な車種は?

タイミングベルトが切れてもバルブが突き当らない車種があります。
主にガソリン車ですが、「トヨタ車」です。

 

トヨタ車でも高速道路走行中にタイミングベルトが切れるとバルブが突き上げる時もあります。カローラで1台ありました。

 

それ以外のトヨタのガソリン車は切れても、タイミングベルト交換だけで復活します。

トヨタ車でもディーゼル車は簡単に突き上げます。

 

 

他の国産メーカーは、タイミングベルトが切れたらバルブが突き上がると思った方がいいです。まれに偶然突き上げない場合もあります。本当に稀ですがね。

 

また、タイミングベルトが切れてバルブだけじゃなく、「バルブガイド」まで割れてシリンダーヘッドごと交換する場合もあります。そうなると修理代が20万円超えとなるわけです。

 

トヨタ車に乗っているからタイミングベルトが切れても平気ということではないです。
切れると突然、エンジンが止まりますし、エンジンがその後かかりません。

 

これが高速道路上だったら、どうなるでしょう?

大型トラックに追突されたら生存確率は限りなく低いでしょう。

 

タイミングベルトは早めに交換するのがおすすめです。
修理代をケチる箇所ではないのです。

 

まとめてみると…

  • タイミングベルトの切れる確率、8万キロ~10万キロ走行の車・・1%
  • 切れたら修理代が高い
  • トヨタ車は切れても低予算で復活できる時もある

 

タイミングベルトが切れるって自分だけの問題じゃなく、周りにも迷惑をかけます。
交換時期が近づいたら、ケチらず交換しましょう!

 

交換をケチってタイミングベルトが切れて莫大な修理代が…( ゚Д゚)
なんて本末転倒ですよね。

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