車の下回りの修理で意外に多いのがドライブシャフトブーツの破れです。
ブーツ交換は工賃も高いし、分割式ブーツだと工賃は安いけど部品代が高い(;・∀・)
だからといって破れているのを放置するとさらに症状は悪化して修理代がかさみます。
ということでドライブシャフトブーツが破れるとどんな症状になるのか、応急処置って
あるのか説明しています。
ドライブシャフトブーツの破れは多いですよ。
まず最初にドライブシャフトブーツってなんぞや?
ってことですが、簡単にいうとミッションからの動力をドライブシャフトからタイヤに伝達する大事な箇所をブーツによって守っている部品です。
ハンドルを切るたびにドライブシャフトのジョイント部に角度がつきます。
そのジョイント部を包み込むようにブーツが被さっています。
ドライブシャフトはハンドルを切ると角度をつけたまま高回転で回るわけでゴムのブーツはかなりの負担がかかります。
荒い運転をする車は5万キロ持たないでブーツが破れたりします。
ドライブシャフトブーツが破れる症状は多いです。そして修理代がかかる個所だと思った方がいいです。
修理する側から見ても、手はグリスで汚れるし手間がかかるので正直やりたくない修理ですね。
ドライブシャフトブーツ破れるとどんな症状になる?
ドライブシャフトブーツが破れるとどんな感じの見た目になるのか画像を見てみましょう。
御覧のようにブーツ内のグリスが飛び散って周辺が汚れます。
タイヤ交換した時に自分で見てもすぐにわかる状態です。
たぶん女性が見てもすぐに気付くくらいです。
なので、タイヤ交換のたび、もしくは一か月に一回自分の車の下を覗けばすぐに確認できるので気を付けるようにしたいですね。
もしくはオイル交換をお願いするときにドライブシャフトブーツが破れていないか確認してもらうのもありです。
破れたブーツを取り除き新品のブーツを交換するとこうなります。これは分割タイプのブーツになります。
「なんでそんなにブーツの破れを気にしないとダメなのか」
ブーツの破れを気付かずに放置しておくと中のジョイント部分に傷がつきます。
ジョイント部に水や砂、砂利が入ると傷がつき、ハンドルを切った状態で走行すると下回りから「カラカラカラ」と異音がするようになります。
こうなるとドライブシャフトそっくり交換になります。
いつもドライブシャフトブーツ交換している状況を写真に撮ろうと考えているのですが、グリスにより手がすごい汚れているので撮るのを忘れてしまいます(+_+)
なので、今回はオートサービスワカミヤさんのHPの画像が鮮明でわかりやすかったので使わせていただきます。
オートサービスワカミヤ様ありがとうございます。
出典:オートサービスワカミヤ
ジョイント部はパチンコ玉みたいなものが6つくらい入っています。
出典:オートサービスワカミヤ
その周りに動きを滑らかにするようにグリスがついています。
その状態の上に砂や水が入らないようにゴムのブーツが被さっているんです。
ブーツが破れたら中のグリスが飛び散ってすぐにわかります。
グリスが飛び散ってなくなり、グリス切れまたは砂や水が入りジョイント内に傷が入るとカラカラと異音が鳴り出します。
そうなる前にブーツ交換した方がいいですね。
ドライブシャフトブーツ破れに応急処置ってある?
「とりあえずの応急処置ってあるの?」
「応急処置ですか…ないとは言いませんがおすすめしません」
前に「あと1年乗ったら廃車にする予定なのでなんとか応急処置したい」というお客さんがいました。
ドライブシャフトブーツ交換にお金をかけたくないというのです。
かといって破れを放置してカラカラ異音も避けたいと…(;´・ω・)
確かに確認してみるとバックリとブーツが破れているわけではなく、亀裂が入っているような感じでグリースがにじんできている状態でした。
こんな感じで破れていいないで亀裂(矢印部分)で止まっている状態。
これならなんとかなるかもしれないということで、しょうがないので亀裂が入ってグリスで汚れている箇所を綺麗にブレーキクリーナーで汚れを取って、液体ガスケットを塗り応急処置しました。
応急処置はその一回だけしたことがあります。
最初で最後の応急処置。
もちろん工賃はいただきましたが、そこまでするのだったらブーツ交換して安心を得た方がいいような気がします。
まとめてみると…
- ブーツが破れたらグリスが飛び散るのですぐにわかる
- ブーツが破れたらすぐに交換
- 放置するとカラカラ異音してくる
- 異音鳴り出したらシャフト本体の交換
- 応急処置はおすすめしない
ドライブシャフトブーツはよく裂ける箇所です。
そして、素人でもチェックしやすい箇所です。
タイヤ交換のときなどたまにチェックして破れを確認する癖をつけましょう。
カラカラ異音鳴り出すと修理代が高くなりますよ。
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