スタッドレスタイヤは意味ないとネットで書かれていてびっくりしました(-_-;)
いやいや、必要でしょう。
私は冬時期はスタッドレスタイヤ履くのが基本だと思っています。
見た目、雪が積もっていないように見えても日陰部分は凍結していることってあります。
夏タイヤでは確実に滑ります。事故の元です。
この記事ではスタッドレスタイヤの必要性やメリットデメリット、夏タイヤとの違いについて解説しています。
スタッドレスタイヤを履く意味ない?
スタッドレスタイヤの装着には意味があります。
雪道だけでなく、タイヤの性能に影響を与える要因はさまざまです。
気温が7度を下回るとタイヤのゴムは硬くなり、グリップ力が低下します。
したがって、寒冷地域だけでなく、気温が低くなると路面が凍結し、交通安全に影響を与える可能性があります。
特に雨の日は注意が必要で、気温が低いと路面が凍結する危険性があります。さらに、日陰の場所は凍結しやすく、危険が増します。
スタッドレスタイヤは雪や凍結した路面だけでなく、低温時にも必要です。
そのため、雪が降らない地域でも、スタッドレスタイヤは必要不可欠なアイテムと言えます。
スタッドレスタイヤの必要性が示される場面
寒い季節になると必要になるスタッドレスタイヤですが、実際にはどのような状況で必要になるのでしょうか。
以下に2つの具体例を解説します。
● 雪道や凍結した路面での運転
● 低温時の運転
安全運転のためにも、スタッドレスタイヤの必要性が示される状況を把握しておくことが重要です。
それでは、順を追って解説していきます。
雪道や凍結した路面での運転
冬季における路面コンディションでは、スタッドレスタイヤの使用が不可欠です。
夏用タイヤでは対応できず、スリップして事故を引き起こす危険性があります。
スタッドレスタイヤは、雪道や凍結した路面に特化した性能を備えています。その中には、雪上性能や氷上性能などが含まれます。
雪上性能は、雪が積もった道路や凍った雪の上などでも安定した走行を可能にします。タイヤが滑りにくくなるように路面をグリップし、スリップを抑制します。
氷上性能は、極めて滑りやすい凍結した路面での走行に適した性能です。柔らかいゴム素材や、氷上でのグリップを向上させる特殊な溝など、様々な技術が使われています。
冬季の安全な走行を確保するためには、スタッドレスタイヤの装着が不可欠です。
低温時の運転
スタッドレスタイヤの必要性は、路面が悪い時だけでなく、気温が低い日の運転でも重要です。
気温が7度未満になると、夏用タイヤのゴムが硬くなり、性能が低下します。硬くなったゴムは地面に密着せず、路面の凹凸に対処する能力が低下します。その結果、ブレーキング距離が延びる可能性があります。
例えば、冷たい日にゴムのホースを指で押し潰そうとすると、硬くて押しにくくなることがありますよね?タイヤも同じで、硬くなると柔軟性が失われます。
「雪が降らないから大丈夫」と考えていても、気温が低いとタイヤの本来の性能が発揮されず、危険な状況に陥る可能性があります。
寒い日の運転には、スタッドレスタイヤの装着が推奨されます。
スタッドレスタイヤのメリットとは
スタッドレスタイヤは、寒冷な日のドライブやレジャーにおいて、安全な走行を保証する頼もしい選択肢です。
その装着には、次の3つの利点があります。
● 冬の悪路でも安定した走行が可能
● 低温下でも柔軟性を維持しやすいゴム素材を使用
● 乾燥した路面でも確実な走行ができる
それぞれの利点について、詳しく解説していきます。
冬の悪路でも安定した走行が可能
スタッドレスタイヤは、雪や凍結した路面などの厳しい道路条件でも、確かな走行安定性を提供します。
路面が滑りやすい場合、ブレーキング距離が延びたり、コーナリング時に車両がスライドするリスクがあります。
しかし、スタッドレスタイヤを装着すれば、道路の状況に関係なく車両の制動と操縦を確保できます。
冬の道路は、摩擦係数が低くなり、スリップしやすくなります。
例えば、乾いた道路での摩擦係数は通常0.7〜0.9ですが、凍結した道路では0.1未満になり、ブレーキング距離は通常の8倍長くなります。
自分がイメージしているだけのブレーキング距離が確保できないと、前の車に追突する可能性があります。
このようなリスクを軽減するのも、スタッドレスタイヤの重要な利点の一つです。
低温下でも柔軟性を維持しやすいゴム素材を使用
スタッドレスタイヤは、夏用タイヤと比較して柔らかいゴムで作られています。これにより、低温下でも硬化しにくく、タイヤの性能を維持しやすくなります。
夏用タイヤは気温が7度を下回ると性能が低下し、本来の性能を発揮できません。硬化したゴムは路面との密着性が悪くなり、グリップ力が低下します。
先ほど説明したように、摩擦係数も低下し、ブレーキング距離も延びます。
スタッドレスタイヤは雪道や凍結路面向けのイメージがありますが、「低温対応タイヤ」とも呼ばれます。
低温時でも性能が低下せず、安定した走行が可能です。
乾いた路面でも適応可能なスタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤを一度装着すれば、シーズンが終わるまで交換する必要はありません。
一方、チェーンを使用する場合、乾いた路面では適していないため、取り外す必要があります。
スタッドレスタイヤなら、雪や凍結した路面だけでなく、乾燥した路面でも問題なく走行できます。
頻繁な脱着作業が不要であり、さまざまな路面条件に対応できるのがスタッドレスタイヤの利点です。
ただし、以下の状況ではチェーンの装着が必要です。
- 多量の雪が積もっている場合
- スタッドレスタイヤだけでは坂道を登れない場合
- チェーン規制が実施されている場合
普段はスタッドレスタイヤで運転し、万が一の場合に備えてチェーンを用意しておくと良いでしょう。
スタッドレスタイヤのデメリット
スタッドレスタイヤには、以下の3つの欠点が考えられます。
- 燃費が低下する
- 乗り心地が変化する
- 保管場所が必要になる
これらの欠点は、スタッドレスタイヤの利点と比較すると大きな問題ではありません。しかし、万が一に備えて欠点も理解しておくことが重要です。
それぞれの欠点について詳しく説明します。
燃費の悪化
スタッドレスタイヤは、燃費面で夏用タイヤに比べて劣ります。
滑りにくくするために、スタッドレスタイヤはタイヤと路面の接地面を増やす設計になっています。これにより、タイヤが転がりにくくなり、余計なエネルギーが必要になり、燃費が低下します。
また、スタッドレスタイヤの柔らかいゴム素材は、夏用タイヤよりも重くなる傾向があります。例えば、空のカートと満載のカートを比べると、後者の方がより多くの力が必要になります。
車も同じで、軽量かつ転がりやすい方が燃費が向上します。
しかし、スタッドレスタイヤが滑ることでコントロールを失ったり、ブレーキング性能が悪化すると、燃費の問題以前に事故のリスクが高まります。
エコドライブは重要ですが、事故を回避するためには安定した走行が不可欠です。冬の悪路を安全に走行するためには、スタッドレスタイヤの装着が推奨されます。
乗り心地の変化
夏用タイヤからスタッドレスタイヤに切り替えた直後は、乗り心地が柔らかく感じられることがあります。 これは、スタッドレスタイヤが柔らかいゴム素材を使用しているためです。
最初は違和感を感じるかもしれませんが、走行を重ねるうちに慣れていきます。
インチダウンをすると、スタッドレスタイヤの接地面積が増えるため、より柔らかな乗り心地を実感できるでしょう。
スタッドレスタイヤの乗り心地に慣れるためにも、冬の到来前に交換し、感覚を身につけておくことが望ましいです。
保管場所が必要になる
車が夏用タイヤを履いている場合は、スタッドレスタイヤを、逆にスタッドレスタイヤを使用している場合は夏用タイヤをどこかに保管する必要があります。
タイヤの保管には、風通しの良い屋内での保管が理想的です。ゴムで作られたタイヤは、紫外線や高温の影響を受けると早期に劣化してしまうためです。
ガレージや物置、納戸などが適しています。屋外で保管する場合は、雨ざらしにならないようにカバーをかけるなどの対策が必要です。
もし屋内や屋外に保管場所がない場合は、タイヤを預かってくれるサービスを利用することもできます。このようなサービスを活用するのも1つの手段です。
スタッドレスタイヤの交換タイミング
スタッドレスタイヤを交換する最適な時期は、初雪が降る1か月前と言われています。
これには、急な雪に備えるためと、スタッドレスタイヤの乗り心地に慣れてから冬に入るための理由があります。
雪が少ない地域では、気温が7度以下になる前に交換するのが良いでしょう。
新しいスタッドレスタイヤを使用する場合、時速60〜80km以下で約200km(メーカーにより異なる)を走行して、慣らし運転を行うことが推奨されています。これにより、タイヤの表面が適切になじみ、性能を最大限に引き出せるようになります。
直前になると、タイヤ交換の混雑が予想されますので、余裕を持って交換作業を行うことが重要です。
スタッドレスタイヤとは?夏用タイヤとの相違点
スタッドレスタイヤは、雪や凍結した路面での安全な走行を可能にするために設計されたタイヤです。
このタイヤは、夏用タイヤと比べて、より幅広く、深い溝が特徴です。これにより、雪を確実に捉え、滑り止めに効果的です。
また、スタッドレスタイヤのゴム素材は柔らかく、凍った路面にもしなやかに対応し、路面との密着性が向上します。
さらに、タイヤのトレッド部には多数の切り込み、通称「サイプ」と呼ばれるものが配置されています。これは、氷の上にできる水膜を迅速に排除し、タイヤと路面の接触を確保し、スムーズな制動やハンドリングを実現します。
かつては、タイヤに金属の鋲を打ち込んだスパイクタイヤが使用されていましたが、その鋭い部分が路面を傷つけ、環境問題も引き起こしたため、日本では禁止されました。
このような背景から、スタッドレスタイヤが開発され、冬の過酷な路面状況での走行に広く使用されています。
まとめ
スタッドレスタイヤは冬時期には必要です。意味がないというのは間違いです。
雪が降らなくても凍結している可能性がある日本では履くのが基本ではないでしょうか?
南国の沖縄では必要ないとは思いますが。
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